5歳から10歳までの子供の歯並び相談会

歯の健康維持の主役【唾液】が持つ驚くべきパワーとは?

「唾液」と聞くと、単に「口の中が潤っているもの」くらいの認識しかない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実は唾液は私たちの歯の健康を守る上で非常に重要な役割を担っています。

まず、唾液の最も大切な役割の一つが、口腔内のpHバランスを保つ「緩衝能(かんしょうのう)」です。

私たちが食べたり飲んだりすると、特に糖質を多く含む食品を摂取した場合、口の中の細菌がそれを分解して「酸」を作り出します。

この酸によって口腔内が酸性に傾くと、歯の表面のミネラルが溶け出す「脱灰(だっかい)」が起こり、むし歯の第一歩が始まります。

唾液には「重炭酸塩」という成分が含まれていて、酸を素早く中和し、口腔内を元の中性に戻す働きがあります。

これにより、歯が酸によって溶かされる脱灰を防ぎ、むし歯の発生を抑制してくれるのです。

唾液のすごいところは、酸を中和するだけではなく、歯から一度溶け出してしまったミネラル(カルシウムやリン)を再び歯に戻して修復してくれる働きもあり、これを「再石灰化(さいせっかいか)」と呼びます。

この再石灰化を積極的に促進することで、初期のむし歯であれば自然に修復し、歯の健全なエナメル質結晶を維持するのに、大きく貢献する歯の「自己修復機能」をサポートしています。

近年注目されている「酸蝕症(さんしょくしょう)」とは、むし歯菌とは関係なく、酸性の飲食物によって歯が溶けてしまう症状です。

酸性の飲食物、例えばコーラやスポーツドリンク、そして意外にもジュース類(オレンジジュースなど)を摂取した後、唾液は口の中の酸を中和するために活動しますが、もし唾液の働きが不十分な場合、酸が長く歯に触れることになり酸蝕症のリスクが高まります。

そのため、歯医者さんでの唾液検査で自身の唾液のパワーを把握することが重要です。

歯医者さんでのむし歯のリスク評価では、唾液の機能が重要な指標の一つとされています。

特に、唾液の「緩衝能」と「分泌量」は非常に重要であり、例えば、5分間の刺激唾液(ガムなどを噛んで出る唾液)の量を測定し、その量によってむし歯のリスクを評価することがあります(例:10ml以上ならリスク「0」、3.5ml以下ならリスク「3」など)


唾液は、むし歯や酸蝕症の予防、そして口腔内の環境を健全に保つため、私たちにとって不可欠な要素です。

自身の唾液の質や量を意識し、よく噛んで食事をすることや、必要に応じて唾液腺マッサージを行うなど、唾液の分泌を促す工夫も歯の健康維持に繋がります。

唾液について知りたい方は、ぜひ一度、歯医者さんでの「唾液検査」を受けてください。

唾液検査はもちろん、子供の将来のための予防矯正に力を入れている、東京港区の白金高輪にある総合歯科医院「Well-Being DENTAL CLINIC(ウェルビーイングデンタルクリニック)」にぜひ相談してください。

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